Collection 収蔵資料

主な資料

  • 重要文化財
    佐賀貝塚出土品
    縄文時代 紀元前2500年~紀元前1500年

    佐賀貝塚は建物やお墓、貝塚が残っていた縄文時代の遺跡。石斧や石鏃、釣針や貝輪、土器などが、海を隔てた各地との活発な交流を示します。

  • 青磁獅子形硯滴
    高麗時代 13世紀

    13世紀に韓国全羅道で製作されたと考えられます。日本では唯一、上県町の越高で発見されました。硯滴(けんてき)とは、硯(すずり)に水を注すための道具で、この資料は獅子を形取っており、口から水を出す造りになっています。対馬の東アジアにおける交易活動を物語る非常に貴重な資料です。

  • 重要文化財
    梵鐘
    室町時代 応仁3年(1469)

    清玄寺ゆかりのこの梵鐘は、宗盛家(もりいえ)・職家(もといえ)父子らの発願で筑前芦屋の鋳物師(いもじ)によってつくられました。朝鮮鐘の形式を取り入れた意匠は、中世における朝鮮半島文物の影響を知ることができます。

  • 藤家文書(とうけもんじょ)

    対馬藩総宮司職を世襲し、厳原八幡宮宮司家でもあった藤家に伝わったとされる古文書群。7600点に及ぶ膨大な古文書からは、対馬島内の神社を総括した「総宮司」の活動の様子が窺えます。わずかながら中世文書が含まれているのも注目すべき点です。

  • 満山針

    対馬藩で大砲方の職を務めていた満山俊蔵が、その任務の傍ら、折れにくい堅牢な釣針を考案しました。その手製技術は代々満山家に受け継がれ、典型的な製品だけで35種類あるといわれています。

  • 長崎県指定文化財
    キタタキはく製標本

    東南アジアおよび朝鮮半島・対馬に分布するキタタキDryocopus javensis (Horsfield, 1821)の朝鮮半島・対馬亜種。かつて対馬の御岳周辺に留鳥として生息していた日本最大のキツツキ。対馬では森林伐採により生息環境が悪化したことに加え、標本などの目的で乱獲されたこともあり、姿を消した。

  • 青木秀文《作品》
    昭和41年(1966)制作

    対馬に在住し活動した画家・青木秀文の油彩画。中学校の美術教師を経て、対馬美術協会の会長を務め、日韓の美術交流に精力的に取り組むなど、対馬の美術振興に尽力しました。

  • 相浦正信コレクション

    対馬に移住後、自然史研究にその生涯をつぎ込んだ相浦正信氏の標本資料群です。長年にわたる昆虫の収集活動がもたらした、対馬のタイムカプセルとも呼ぶべきコレクションです。