Let’s know Tsushima 対馬を知ろう
対馬ってこんなところ
九州と韓国の間の対馬海峡に浮かび「国境の島」と呼ばれている対馬。その地理的環境から、自然の豊かさはもちろん、歴史や文化といった、対馬独自の数々の遺産を生んできました。対馬博物館では、そんな対馬の魅力を自然・歴史・文化まるごと体感できます。



白嶽
石英斑岩
石が語る島の歴史と文化
島を形作る岩石の一つで、独自の石文化を育んできた。シンボル的存在の霊峰「白獄(しらたけ)」は、新緑の原生林から白い石英斑岩が鋭く突き出し、陽の光で輝いて神秘的。
伝統料理「石焼き」は、高温に熱した石英斑岩の上で新鮮な魚介や野菜を豪快に焼く。民家の石垣にも使われる身近な石。

- 所蔵者
- 島内採取


特別史跡 金田城
金田城跡出土品(製塩土器・温石・羽口・るつぼ等)
国境の海をみつめる古代山城
朝鮮半島での白村江の戦い(663年)で大敗した後、新羅からの侵攻に備えるために築かれた古代山城。
複雑に入り組む浅茅湾(あそうわん)に面した山に、約2.6㎞にわたり石塁がぐるりと張り巡らされた。今も残る最長約49mの石塁は圧巻。山頂に立てば1300年以上前の防人が見つめた国境の海が広がる。

- 所蔵者
- 対馬市


史跡 矢立山古墳群
矢立山古墳群出土品
ヤマト政権とのつながり示す
山の中腹のぽっかり開けた土地に築かれた古墳群。石をピラミッドのように階段状に積んだ「方形墳」で、7世紀の古墳時代終末期のものとみられる。ヤマト政権関係者の古墳に多い形で、政権にも認められた豪族の墓との説が有力。
T字形の石室は全国でも珍しい。古墳の配置は中国の風水を取り入れているとも。

- 所蔵者
- 対馬市

多久頭魂神社
多久頭魂神社所蔵「梵鐘」
「阿比留」姓のルーツに迫る
神仏習合が一般的だった室町時代に「豆酘(つつ)寺」と呼ばれた神社。その頃に奉納された梵鐘(ぼんしょう)が伝わる。
梵鐘には平安時代の有力者だった「阿比留(あびる)」氏の名が刻まれている。歴史上ではその後、鎌倉幕府と結びついた宗氏が台頭。阿比留姓は、現在の対馬でもっとも多い姓の一つ。

- 所蔵者
- 多久頭魂神社

雨森芳洲の墓
雨森芳洲
日朝の架け橋となった外交官
江戸時代中期、対馬藩に仕えた儒学者。朝鮮外交の実務者としても活躍する。朝鮮通信使に2度随行し、彼らと親交を深めた。
外交の基本は互いに欺かず争わず、真実をもって交わる「誠信」(誠意と信義)にあると説き、自ら実践したことは、あまりにも有名。
また、子弟の教育にも熱心に取り組み、質の高い朝鮮語通詞の養成に尽力した。


都々智神社
海に覆われる参道
浅茅湾(あそうわん)西側、尾崎漁港に浮かぶ小島に建てられた神社。海上の守護神で、古くから交易や漁のために外海へ出る島民を見守ってきた。
鳥居は海中に建てられており、満潮時は海に浮かんでいるよう。潮が引くと神社へ続く参道が姿を現し、鳥居をくぐって参拝できる。

- 所蔵者
- 個人

日本海海戦記念碑
記念碑趣意書
敵味方を超えた島民の人情
1905年に対馬沖で起きた日本海海戦の記念碑。東郷平八郎率いる連合艦隊が、ロシアのバルチック艦隊に勝利した。
敗れたロシア兵は命からがら島に流れ着くと、島民から手厚い看護を受けたという。島民の情け深さに感動した東郷氏は、記念碑に「恩海義嶠」(めぐみの海、義はたかし)と刻した。

- 所蔵者
- 西泊区

原田三郎右衛門の碑
飢えから救った「孝行芋」
島の89%が深い山林に覆われ、耕作地に乏しい対馬。度重なる飢饉に苦しんだ江戸時代、農学者の原田三郎右衛門がサツマイモの苗を苦労して手に入れ、島中に広めた。
三郎右衛門のサツマイモは実を太らせ、島民の窮地を救った。それ以来、対馬では「孝行芋」と呼び大切にしている。
その後、対馬の「孝行芋」は朝鮮通信使によって朝鮮国に伝えられた。


藻小屋
先人の知恵伝える石積み小屋
浜辺の石を巧みに積んで築いた石壁の小屋。乾燥させた海藻を貯蔵していた。かつて海沿いの村では、晩春のころになると海岸に漂着した海藻を乾かし、畑の肥料にしていたという。
石造りなのは、大陸から吹く過酷な季節風や雨風にも耐えるため。保存した小屋が海沿いに残り、先人の知恵を今に伝えている。


ヤクマの塔
祈りを積み上げた浜石の塔
旧暦の6月に、住民が浜辺の石を1.5mほどの円すい形に積み上げた石の塔。元々は五穀豊穣を祈るためのものだった。いつからか、子どもの成長を願う伝統行事「ヤクマ祭」として島全域に根付いた。
現在は木坂と青海の地域で伝承が続く。石は毎年、願いを込めながら積み直される。


ひとつばたご祭り
海を照らす春の雪
対馬最北の鰐浦地区では5月初旬になると、純白のヒトツバタゴの花が咲き乱れる。大陸系の植物で、集落一帯に群生。満開になると山が白く覆われ、春の雪山のよう。
白い花が海面に映える光景から、別名「ウミテラシ」とも。開花時期に住民が手作りで開催する「ひとつばたご祭り」は初夏の風物詩。



-
START
ふれあい処つしま
- 徒歩で3分
-
対馬博物館
- 徒歩で5分
-
殿様も癒された庭園を歩こう
旧金石城庭園
江戸時代、対馬藩主・宗家の居城だった金石城内に造られた優美な庭園。長年埋め立てられていたのを復元した。池を中心に高低差を持たせた立体的な作庭。海辺の岩石や玉石を運び込み、対馬の海岸風景を表現している。自然の美しさを凝縮した空間をたっぷり満喫してみて。
- DATA
- 住所:対馬市厳原町今屋敷670番1
- 徒歩で5分
-
静かに語りかける藩主の菩提寺
萬松院
対馬を長く治めた宗家の菩提寺。石灯籠が並ぶ132段の雁木(がんぎ)を登ると、江戸時代の初代藩主・宗義智(そう・よしとし)以降の歴代藩主と妻らの墓が並ぶ。4〜5mに及ぶ墓石もあり壮観。そばには樹齢1200年超の大スギが見守るように立つ。朝鮮国王から贈られたと伝わる貴重な三具足(みつぐそく)も必見。
- DATA
- 住所:長崎県対馬市厳原町西里192
-
徒歩で5分
-
対馬朝鮮通信使歴史館
- 徒歩で5分
-
半井桃水館
- 徒歩で5分
-
GOAL
日朝の架け橋となった外交官
雨森芳洲の墓
スポット番号
コースマップ


コース紹介
1日目
-
START
厳原港 13:00頃
- 車で3分
-
ふれあい処つしま
- 徒歩で3分
-
対馬博物館
- 車で32分
-
「阿比留」姓のルーツに迫る
多久頭魂神社(厳原町豆酘)
スポット番号- 博物館でコレが見られる!
-
- 車で45分
-
ヤマト政権とのつながり示す
矢立山古墳群(厳原町佐須)
スポット番号- 博物館でコレが見られる!
-
- 車で26分
-
海に覆われる参道
都々智神社
スポット番号 - 車で25分
-
先人の知恵伝える石積み小屋
藻小屋
スポット番号祈りを積み上げた浜石の塔
ヤクマの塔
スポット番号 -
紅葉の季節ならもみじ街道を
通っていくのがおすすめです!! -
上対馬で一泊
海を見渡せるホテルや温かみのある民宿などおすすめ!
2日目
-
敵味方を超えた島民の人情
日本海海戦記念碑(日露友好の丘)
スポット番号 - 車で18分
-
ぽっかり開いた砲台跡から空を見上げて
豊砲台跡
第一次大戦後の1934年に完成した砲台の跡。巨大なコンクリート遺構が自然と一体化し、幻想的。実戦では一度も使われず「撃たずの砲台」と呼ばれたが、第二次大戦時は海側からの砲撃をけん制する存在となった。
地下通路を進むと、砲塔のあった吹き抜けの空間へ。島全体が要塞と化した歴史を歩いて感じてみよう。- DATA
- 住所:長崎県対馬市上対馬町豊
- 車で18分
-
韓国・釜山の街並みを望む絶景
韓国展望台
対馬の北端にある展望所で、韓国・釜山市までわずか49.5㎞。空気が澄んだ日は、釜山の街並みがはっきりと望める。釜山の打ち上げ花火も見え、5月上旬は満開のヒトツバタゴで白く染まる山を見渡せる。展望台は韓国の古代建築様式をイメージ。国境の島ならではの絶景を満喫しよう。
- DATA
- 住所:長崎県対馬市上対馬町鰐浦
-
港の周辺には、人気の飲食店があります
-
GOAL
比田勝港15:00頃
コースマップ


コース紹介
1日目
-
START
比田勝港
-
車で10分
-
敵味方を超えた島民の人情
日本海海戦記念碑(日露友好の丘)
スポット番号 - 車で17分
-
韓国・釜山の街並みを望む絶景
韓国展望台
対馬の北端にある展望所で、韓国・釜山市までわずか49.5㎞。空気が澄んだ日は、釜山の街並みがはっきりと望める。釜山の打ち上げ花火も見え、5月上旬は満開のヒトツバタゴで白く染まる山を見渡せる。展望台は韓国の古代建築様式をイメージ。国境の島ならではの絶景を満喫しよう。
- DATA
- 住所:長崎県対馬市上対馬町鰐浦
- 車で53分
-
飢えから救った「孝行芋」
原田三郎右衛門の碑
スポット番号 - 車で17分
-
先人の知恵伝える石積み小屋
藻小屋
スポット番号祈りを積み上げた浜石の塔
ヤクマの塔
スポット番号 -
車で1時間10分
-
対馬博物館
- 新鮮な海の幸がおすすめ!
-
厳原で一泊
宿に泊まって美味しい朝ごはんを召し上がれ!
2日目
- 車で5分
-
海上貿易を支えたお船江を散策
お船江
江戸時代、対馬藩の公用船を係留していたドック。船はここで修理され、次の航海を待った。当時の姿を残す石垣の堤は全国的にも珍しい。干潮時は石垣が全ぼうを見せ、満潮時は透き通った波静かな水面に石垣が映り込む。鳥のさえずりが聞こえ、散策スポットとして人気。
- DATA
- 住所:長崎県対馬市厳原町久田64
- 車で29分
-
「阿比留」姓のルーツに迫る
多久頭魂神社(厳原町豆酘)
スポット番号- 博物館でコレが見られる!
-
- 車で41分
-
不思議な造形美の石屋根を見つけて
椎根の石屋根
板状に加工した石を重ねて屋根にした倉庫。農作物や家財を保管している。母屋から離れた田園に建て、屋根に頑丈な石を使うことで火災や強風から守った。風情ある対馬らしい光景は、島暮らしの知恵そのもの。家の人が代々受け継ぐ鍵があるが、他の人だと開けられない不思議な形をしているとか。
- DATA
- 住所:長崎県対馬市厳原町椎根
-
車で4分
-
元寇襲来の浜を歩こう
小茂田浜
鎌倉時代の1274年文永の役で、数万の兵力を誇る元(モンゴル帝国)の大船団が、この浜に押し寄せた。宗資国(そう・すけくに)は100足らずの騎馬で迎え打ったが、ほぼ全滅。その霊を祀る小茂田神社では毎年11月、武士の子孫たちが鎧をまとって武者行列をし、神主が海に向かって弓を引く。
- DATA
- 住所:長崎県対馬市厳原町小茂田742
- 車で21分
-
静かに語りかける藩主の菩提寺
萬松院
対馬を長く治めた宗家の菩提寺。石灯籠が並ぶ132段の雁木(がんぎ)を登ると、江戸時代の初代藩主・宗義智(そう・よしとし)以降の歴代藩主と妻らの墓が並ぶ。4〜5mに及ぶ墓石もあり壮観。そばには樹齢1200年超の大スギが見守るように立つ。朝鮮国王から贈られたと伝わる貴重な三具足(みつぐそく)も必見。
- DATA
- 住所:長崎県対馬市厳原町西里192
- 車で5分
-
GOAL
厳原港
コースマップ


コース紹介
1日目
-
START
対馬やまねこ空港
- 車で2分
-
そば道場 美津島
- 車で19分 or 34分
-
国境の海をみつめる古代山城
金田城跡
スポット番号- 博物館でコレが
見られる! -
出土品
石が語る島の歴史と文化
白嶽
スポット番号- 博物館でコレが
見られる! -
(石英斑岩)
- 博物館でコレが
- 車で29分 or 42分
-
対馬博物館
- 車で17分
-
「阿比留」姓のルーツに迫る
多久頭魂神社(厳原町豆酘)
スポット番号- 博物館でコレが見られる!
-
- 車で29分
-
海上貿易を支えたお船江を散策
お船江
江戸時代、対馬藩の公用船を係留していたドック。船はここで修理され、次の航海を待った。当時の姿を残す石垣の堤は全国的にも珍しい。干潮時は石垣が全ぼうを見せ、満潮時は透き通った波静かな水面に石垣が映り込む。鳥のさえずりが聞こえ、散策スポットとして人気。
- DATA
- 住所:長崎県対馬市厳原町久田64
-
対馬のお魚をはじめ、バラエティー
豊かなお料理を味わってください -
厳原or
美津島で一泊利便性の高い厳原地区の他にも
美津島地区には漁火を望める施設もあります。
2日目
- 車で5分
-
韓国・釜山の街並みを望む絶景
和多都美神社
浅茅湾(あそうわん)奥の入り江にたたずむ神社で、対馬を代表する名所。日本神話に登場する豊玉姫と山幸彦を祭り、古くから竜宮伝説が残されている。海中に鳥居が連なり、海へと参道が続く神秘的な光景を織りなす。境内には、まるで龍がはい出るように伸びる松の木も。
- DATA
- 住所:長崎県対馬市豊玉町仁位字和宮55
- 車で11分
-
先人の知恵伝える石積み小屋
藻小屋
スポット番号祈りを積み上げた浜石の塔
ヤクマの塔
スポット番号 - 車で53分
-
対馬野生生物保護センター提供 対馬野生生物保護センター提供 ツシマヤマネコに会いに行こう
対馬野生生物保護センター
対馬にだけ生息する絶滅危惧種のツシマヤマネコを保護し、一般公開している。ツシマヤマネコは耳の後ろにある白い斑点が特徴で、顔つきはなんとも愛くるしい。
木の上を登ったり、ジャンプしたりする野性的な姿も。活動的に動き回ることが多い午前中の見学がおすすめ。- DATA
- 住所:長崎県対馬市上県町佐護棹崎公園
- 車で18分
-
壮大な海と青空を独り占め
異国が見える丘展望台
対馬海峡を望む小高い丘にある展望台。韓国・釜山まで約50㎞という近さを感じられる。展望台は海にせり出し、壮大なパノラマの景色が広がる。紺碧の海と、どこまでも続く空を独り占め。天候の条件が合えば釜山の街並みも見える。夜になると、イカ釣りの漁火も情緒的。
- DATA
- 住所:長崎県対馬市上県町佐護北里
-
車で1時間23分
-
GOAL
対馬やまねこ空港
コースマップ

もっと知りたい
もっと対馬の魅力を学んでもらうために、
各種教育プログラムをご用意しています。